アイルランドのワーキングホリデービザ(以下、ワーホリ)から学生ビザへの切り替えは通常、一度出国する必要があると言われています。
これはアイルランドのワーホリビザが「一年以上の滞在が認められていない」というシステムがあるためです。
ワーホリビザの期限を迎え学生ビザに切り替えたい場合は、アイルランド国外へ出国してから再入国する必要があるのです。(詳しくは後述)
…と、ワーホリのビザの期限が迫るにつれて出てくる疑問。
結論を先に言うと、わたしは一度アイルランドから出国をしました。
スペインへ行ったのですが入国時にひと悶着あり冷や汗。。。このことは改めて書きたいと思います!
でもこの決断に至るまでに頭がハゲそうになるくらい、それはそれはすごく悩みました……
決めるまでに大使館や行く予定の学校に問い合わせたこと、実際に行った手続きについて体験談をご紹介して行きたいと思います!
※長文なので、手っ取り早く記事を読みたい方はもくじから飛んでください!
Contents
学生ビザに切り替える前の私の状況について
- ワーキングホリデービザ:2019年6月末~2020年6月末
- 語学学校に通うことを検討
- 仕事なし
ビザ期間が残っているのに切り替えた理由
2020年3月20日にビザの自動延長が発表されて以来、5/13、7/16、8/20…と、ビザ期限が延長されています。
本来ならばわたしのビザは6月末で期限を迎える予定でした。
しかし度々のビザ延長の特例により、学生ビザに切り替えなくても、いま現在(2020年9月14日)もこれまで使用していたワーホリビザで暮らすことが可能。
これは可能性論ですが、このまま1ヵ月ずつだらだらと延びていきそうな予感……。(2020年9月16日時点、今度はビザの延長措置は取られないと発表されました。)
と思いますよね?
もし友達がこの状況だったら「いま変えるのはもったいない!」って思ったと思います。では何で変えたのか?それには2つの理由があります。
- ハラハラしたくない
- 時間を無駄にしている気がした
現在、1ヵ月単位で少しずつ延長されるビザ。
1ヵ月後に延長される保障も無いので、毎月の発表を待つのはわたしには無理だな……と思ったのと、
延びたところで仕事もしている訳でも、旅行に行ける訳でもない状況なので「停滞」している感じが時間を無駄にしているような気持ちになっていました。
ビザの種類が変わったことによって学校に通うようになった以外は、生活自体は大きく変わっていません。
正直ワーホリビザの自由度を知っていると、ワーホリ勢を見ているとうらやましいなぁとも思うのですが、学生ビザに切り替えた決断に後悔はありません。
誰ひとり答えを知らない問題
前途したように、アイルランドのワーホリは1年を超えて滞在することが原則として認められていません。
日本大使館の方いわく、厳密なルールだと日本に一度帰国した後、アイルランドへ再入国する必要があるそうです。
でも昨今は、ワーホリビザから学生ビザに切り替えるタイミングで「旅行」がてら近隣のヨーロッパ諸国へ出る人がほとんど。
そしてアイルランドへの入国時、学生ビザで入国の旨を伝えればパスポートに3ヵ月滞在可能なスタンプが押され、その期間内にINIS(GNIB)手続きをすると言う流れ。
まず在アイルランド日本大使館の回答が「ルール上はアイルランドを出る必要があるけれど、この状況だと確かなことが分からない」でした。
続いて日本の留学エージェントは「コロナによる特例なども出る可能性があるので
一度移民局に問い合わせてみては?」とのこと。
最後は現在通っている学校のスタッフ「この状況だから出国しなくて問題ないよ。むしろ出国して感染するリスクもあるから他の国に行くとか余計なことしないで。」
ちなみに移民局へはとっくに問い合わせていたけれど回答を得られず、誰も答えを持っていないし、聞けば聞くほど不安になる始末……。
日本へ帰国せずにアイルランドに滞在することを選んだのは?
元々のビザ期限を迎えるタイミング(6月末)で一度帰国し、学校の対面授業が再開されると言われていた9月にアイルランドへ戻ってくることも考えました。
でもそのまま帰国せずに住み続ける決断をしたのは、
- 日本・アイルランドでの自己隔離のこと
- 家問題
例えば日本に2週間だけ帰国するにしても、1カ月半掛かる大袈裟なことになってしまうんです。。。
空港近くで2週間の隔離、自宅で2週間、アイルランドでも2週間の自己隔離。
この短期滞在で行きたい歯医者、眼科、皮膚科、美容院、そして友達に会うなんて厳しい……。
そしてお金のことも懸念事項でした。往復の航空券代とシェアハウスをキープする家賃を考えると、2週間だけ自宅に帰るために20万円以上掛かるのは現実的じゃないな、と。
あと夏を涼しいアイルランド(あとセミも蚊もいない。天国)で過ごしたかったのもあります。
対面授業が7月から始まったので結果的には良い選択だったかな、と思っています。
なぜ学生ビザに切り替えたのか
理由はアイルランドにまだ滞在したかったのと、英語をしっかり勉強したかったからです。
「1年滞在してペラペラになった?」と、よく聞かれるけれど、ただ住んでるだけだと語学力の習得は夢物語。
わたしが思うに海外に1年滞在してその国の言語をスムーズに話せる人は、①元々勉強してた、②現地でめちゃくちゃがんばった、③日常的にかなり話す環境がある(友達、恋人)だと思います。
英語圏に住みながらもその環境をほぼ活かすこともなく、ほとんどの時間を旅行とYouTubeに費やしていたので全くもって伸びを感じません。。。
リスニングや生活に必要な会話はできるけど、ネイティブと対等に話すムリムリ!!
……と言う訳で、「ちゃんと勉強しよう!」と重い腰を上げて、学校に通い始めることにしました。
ビザの切り替え方
※新規にINIS(旧GNIB)登録をする場合はWEBで予約を取って、事務所へ行く必要があります。
2020年7月より、Renew(更新)の場合はオンラインで手続き&手数料の支払い、必要書類は送付で手続きが完結できるようになりました。最新情報はINISでご確認ください。
わたしのようにワーホリビザから学生ビザへ、種類が違う場合でもオンライン更新の対象なのか?と半信半疑だったのですが問題なく出来ました。
流れとしては
- 必要書類の準備(学校からのレター、健康保険加入書、パスポート)
- オンライン手続き・上記の書類をアップロードする
- そのままオンラインで手数料€300の支払い
- 3点セットの発送(パスポート、今までのIRP/GNIBカード、手続き完了後に届いたメールを印刷したもの)
必要書類は追跡記録付の郵便で発送することが義務付けられています。
残高証明は必要?
通常であると€3000の銀行残高証明書が必要になりますが、今回の更新時には必要ありませんでした。
保険について
現在わたしは日本の保険と、学校が加入を必須としていたアイルランドの保険の2つに加入しています。
学生ビザはINIS(旧GNIB)登録時には、滞在期間をカバーした保険の加入が必須となっています。
ワーホリの場合でもやはり、日本国内でビザ申請時に滞在期間分をカバーした保険の加入が必須です。
日本の保険は高額な分、病院に掛かった時に負担する額がゼロ(もしくは少額)で済むのに対し、学校の保険は免責の割合が低いので治療費が高額になる可能性があるそうです。
この1年間は軽い風邪を引くことはあったけれど、病院に行くレベルの不調はありませんでした。
悩みつつも、このご時世だし安心を買う意味でも日本の保険と併用にしました。
切り替えたIRP(GNIB)カードとパスポートが返ってくるまでの期間は?
移民局から着たメールに記載されているのは約10-15営業日。
でも実際に掛かった時間は下記の通りです。(※返却後に追記します!)
2020年 | |
オンライン手続き | 7月23日 |
書類の発送手続き | 7月28日 |
移民局からの手続き完了メール受信 | 9月10日 |
パスポート返却(郵送) | 9月15日 |
新INIS(旧GNIB)カード(郵送) |
これからのこと
日本を出た時もそうだったのですが「これをやりたい!!」って明確な目標が未だに無いです。
でも1年海外生活をしてみて、日本で住む・働くことにこだわりは無いと分かったし、だったら海外でも自立していけるように力を付けたいと思うようになりました。
仕事を見つけるにしても、大学で専門分野を学ぶにしてもまずは使い物になるレベルの英語を習得することが必要。
動けばまた今よりは違った目標や視野が持てるのかなと期待を込めて。
ブログの更新ものんびり続けて行こうと思います(決意)!!