アイルランド生活

【アイルランド】再ロックダウンを過ごして感じる1度目との違い

コロナ第二波で増え続ける感染の勢いを止めるべく、アイルランド政府は春以降2度目の全面的な都市封鎖(ロックダウン)に踏み切りました。

期間は2020年10月22日~12月2日までの計6週間。

「クリスマスをみんなでお祝いできるように」と首相が演説するくらい、大事なビッグイベントのクリスマスまでに状況が改善することへ期待を込めての制限です。

2020年10月時点では、EU内で初の再ロックダウンの導入でしたが、1ヵ月経った11月11日時点でフランスやイギリスも再ロックダウンを始め、スペインに至っては夜間の外出制限とは言え来年の5月まで続くとのこと。

果たしてこの長期戦はいつまで続くのやら……。

2度目のロックダウンのルール

ひとえにロックダウンと言っても国によってその方法は様々。

Level5(最高警戒レベル)のアイルランドのポイントをざっくり書き出してみると

  • 学校(大学以上、語学学校も含む)・仕事は可能な限り自宅を推奨
  • 買い物・運動は自宅から5km圏内まで
  • 家に人を招き入れてはいけない
  • 必要不可欠のお店以外は閉める(美容室、ファッション系など)
  • レストランやカフェは持ち帰りかデリバリーのみ

もし家で住人以外を招いてパーティーをした場合はその主催者が、5kmの移動制限を理由なく破った人には罰金も科せる、とアイルランド政府。

至るところに検問所があります

でも周りを見ていると厳密に守る人、やんわりと破る人と様々な印象です

どちらにしても「6週間って長い!だから適度に息抜きしつつじゃないとやってらんないよね!っ」てのが正直なところだと思います。

再ロックダウン開始後の初めての週末の様子

まずは再ロックダウンが始まった直後の週末の街の写真がこちらです。この時は本当に人が少なかったです。

次の写真はグラフトンストリート。

ダブリン版の原宿・竹下通り(だとわたしは思っていて)、いつもは土日だけでなく平日も人がごった返している場所。

グラフトンストリートに隣接しているこの場所も、居たのはデリバリーのお兄さん達くらい。

3週間経った今でこそ街で見かける人も多くなりましたが、それでも以前と比べるととても少ない印象です。

みんなしっかりStay at homeを守っているんだね

と思いきや実際のところは……

抜け道だらけ?!ゆるゆるロックダウン

今回の規制は春の規制より緩いけれど、ダブリン市民の反応は全く違うように感じます。

世の中の人たちは家に閉じ込められるのに飽きた。友達に会えないことに飽きた。だから真剣にはルールを守っていない。 (あくまでもわたしの意見です)

春には閉まっていたパブも所どころ開いていて持ち帰りは出来るので、金曜の夜はビニールコップ入りのビールを片手に飲み会をしている人たちを沢山見かけました。

ダブリンは屋外での飲酒は違法なのですが、警察もパトロールはしているものの厳しく検挙している様子もない。

デリバリーの人達が沢山

家に人を招き入れてはダメと言うルールも、誰が住人と住人以外を見分けるのか?となるし、

家で友達と音楽を流しながらお酒を飲んでいたとしても、それをパーティーと言わなければそれまでなわけで……。

もし仮に警察が来たとしても「この人はシェアメイトよー」と噓をつくことも出来る。

そう、実際のところは抜け道だらけ。

わたしのハウスメイトはインスタ映えするケーキ作りを副業としているのですが、通常は週に3-4個の受注に対して、ロックダウン後はなんといつもの倍量の受注に大忙し。

この前作っていたのはコロナを皮肉った誕生日ケーキ

きっとアイルランド政府もそんなことは重々承知の上での規制なのだと思いますが、それでもロックダウンをする前に比べると新規感染者も減少しているので一定の効果はあるようです。

誰もが未知ウィルスの脅威に怯え警戒心マックスだった春と比べると、恐怖感が薄れている印象。

思っていたよりもお店が開いている…?!

ロックダウン前に駆け込みで行ったお店が、その後も通常通りオープンしていて拍子抜け。

ロックダウン前日に行ったbobo’s burger。奥のスウィートポテトフライが美味!

ロックダウン中、店内飲食は出来ないのでレストランやカフェでゆっくり出来ないのは不便だな……と思います。

でもスーパーや薬局などの最低限以外は閉まっていた頃と比べると、開いているだけありがたい!と言ったところです。

本屋さん、オーガニック食材のお店、チャリティーショップ(衣類が格安で購入できる)や、大きなスーパーの一角で生活雑貨や衣類も売っていたり。

ロックダウン中の定番の趣味!?お菓子作り用のグッズも目立つところに陳列されていました。

クリスマス用品もちらほら!

限られた範囲内になりますが、規制尽くしでげんなり……とは今のところ感じていません。

みんなでポジティブに乗り切ろう!感

アイルランド教育省の Simon Harris (子供にも大人気!)もTwitterやインスタで積極的に情報配信をしています。

以前にインスタライブを自宅?から、普段着のラフな姿で発信していたのが印象的でした。

子供たちに分かりやすいように(つまりわたしでも聞き取れる)現状を伝え、在宅ワークが多くなる両親達のお手伝いをしっかりね!とか、大人たちにも読んだ本や、この期間中におすすめの趣味などをシェアしようと呼びかけたり。

ロックダウンは厳しいルールだと言えばそうなのですが、5kmあれば街までも出られるし、屋外で人と会うことは禁止されていないので友達とコーヒー片手に公園で散歩も出来ます。

とてつもなく長いと思っていた6週間もようやく折り返しになりました。

状況が改善し、元の生活に戻ることを願いつつ残り半分も乗り切りたいと思います。

以上、アイルランドからのご報告でした!

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