ハロウィーンの起源がアイルランドにあることはご存知ですか?
「ハロウィーンの本場ってアメリカじゃないの?」と思うかもしれないのですが、実はアイルランドが始まりなんです。
※2019年に書いた記事を再編しています。2020年の様子については文末に紹介しています!
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アイルランドはハロウィン発祥の地
起源は古代ケルト人のお祭り“Samhain” 。「夏の終わり」を意味し、夏から冬への移り変わりを祝うことから始まりました。
2000年以上前、アイルランドやイギリスに住んでいたケルト人の新年は11月1日。ケルト人は、新年の前夜に、生と死の世界の垣根がなくなると信じていました。
10月31日の夜、彼らは死者の幽霊がこの世に戻ったと考えSamhainを祝ったそうです。
そして11月1日は、キリスト教の聖人・殉教者を称える”All Saints or All Hallows” と言われ、前夜はAll-Hallows Eve、後にハロウィーンとして知られるようになりました。
ドレスアップやカボチャのライトなどのハロウィーンの伝統の多くは、このケルトの祭りから影響を受けているそうです。
元々はパンプキンじゃなかった?!
現在はカボチャをくり抜いて作る、Jack-o’-lantern (ジャック・オー・ランタン)も、元々はTurnipという大根に似ている野菜が使われていました。
アイルランドの伝統的なハロウィーンとは?
アイリッシュに聞いた伝統的な楽しみ方を3つご紹介します!
①アイルランド伝統の”Barmbrack”
Barmbrack(バームブラック)はハロウィーンの時に食べるアイルランド伝統のパンで、ドライフルーツやオレンジ・レモンの果汁がたっぷり入ったフルーティーな味。
おすすめは、10秒ほど温めてバターを乗せる食べ方。カロリーは考えない。
②Colcannon(ケール入りマッシュポテト)
Colcannonは材料4つで作るシンプルなマッシュポテト。じゃがいも、バター、牛乳に加え、ケールを使うのが通常のマッシュポテトと違うところ!
家庭によってはキャベツやネギ、ハムなどを入れてアレンジをするそうです。
難しい工程も無いので、子供たちと一緒に作ることが出来て良いですね!
③Bobbing for apples
水に浮かべたりんごを口ですくい上げる遊び。
昨今では軒先のデコレーションや仮装で楽しむのが一般的ですが、ひと昔前や地方では未だにこういった伝統が代々受け継がれているそうです。
玄関先のデコレーションが本気
10月に入ったあたりから飾り始める家が徐々に増えてきました。
かぼちゃをくり抜いたジャックオランタンを置くくらいなのかな……と思いきやドッコイ。
地面に骨が埋まってたり、血のりが付いた手が木からぶる下がっていたり、なかなかの凝りよう。
気合が入っている住宅街だと全ての家がデコレーションされていて、見ていて飽きません!
飾り付けがカオスなPub
※以下、2019年時点の情報です。
『ハロウィーンの飾り付けがすごいらしいよ』と聞きつけ行ってみたのが、リフィー川沿いにある Lanigans Pub。
何がスゴイかって言うと、デコレーションの量がハンパじゃない!
写真のような感じの飾りが店内中にされていて、デコデコデコデコ……!
壁だと思って寄りかかったらゾンビだったり、ふと目が合う少女の人形があったり、なかなかにスリリング。
このパブは初めて行ったのですが、もしかしたらクリスマスもすごい飾り付けなのかもしれませんね。
他のレストランやカフェも、大抵が飾り付けをしていたのでブラブラ見るだけでも楽しい!
ハロウィーン当日の様子
シティーセンター(ダブリンで一番の繁華街)ではさぞ盛り上がるのか?!と期待していたのですが、わたしが見た限りはこれと言って大きな盛り上がりはありませんでした。
街に仮装をしている人たちが沢山いたのですが、そもそも外で何かをするってよりは、どこかのパーティーに行く様子でした。そっちで盛り上がってるのか?!
当日花火は上がるものの、市内中心部ではなく少し離れた場所。
バスを待っていたら、花火会場への行き方について聞かれたのですが、調べてみるとバスを乗り継いで行く不便な場所。
アイルランド人いわく、クスリでキメてる若者もいるのでこう言ったイベント系は要注意とのことでした。
ちなみにわたしも急遽かつらを買って簡単に仮装。それにしても隣の人の気迫がスゴイ……!
海外でハロウィーンを初体験してみて
元々、渋谷や六本木でやっている無理くり感が苦手で、ハロウィーンに良いイメージはありませんでした。でも実際に体験してみると、良いもんだなと思いました。
ジョーカーのフェイスペイントをした子供たち、魔女の仮装をしたご婦人がスーパーで買い物をしていたり。 みんなが楽しんでやっていて見ているだけでも面白かったです。
仮装グッズも、日本だとドン・キホーテで買うくらいしか思いつかないけれど、あらゆるお店で手に入るのでお手軽。
海外旅行を計画するとき、クリスマスや年越しをどの国で過ごそうか?ばかり考えていましたが、ハロウィーン時期に行くもの良いかもしれませんね。
コロナ禍の2020年ハロウィーン
2020年10月31日時点、再ロックダウン真っ只中のアイルランド。
昨年の盛り上がりを知っているからこそ、各家庭で家のデコレーションをしているもののイマイチ盛り上がりに欠ける今年……。
レストランやパブは店内飲食が出来ず、家には同居人以外は入れてはいけないルールで、仮装パーティーはなし。
軒先と言えど、仮装した子供たちがお菓子をもらいにピンポンしに来ることも無さそうです。さみしい。
つくづくイベント事って”人との関わり”で成り立ってるんだと思うと気付かされます。
来年のハロウィーンは例年通りになりますように!!