アイルランド生活

カフェで隣に座っていたおじいちゃんから学んだこと

いつも行くスーパーの近くにあって、素通りしていたカフェに入ってみた。ダブリンにはスターバックスやInsomniaなどのチェーン店から、地元の人に昔から愛されているであろう年季の入ったカフェも沢山ある。

今回入ったのは後者の“新参者が若干入りずらい”雰囲気を醸し出していることろだった。

でも勇気を出して入ってみたらびっくり。間口からは想像が付かないほど奥行きのある店内で(これはダブリンあるあるだと思う)、外の喧騒を忘れるくらいゆったりとした時間が流れているお店だった。

紅茶を飲みながら新聞を読んでいる人。スコーンを食べながら話が盛り上がっているご婦人たち。

「良い雰囲気のお店だなぁ」と感慨深く思いながらパソコンを広げてブログを書いていた時の事。隣に座っていたおじいちゃん(推定80歳)が声を掛けてきた。

話しを聞いてみると仮想通貨の取引所の登録が上手くいかないとのこと。パソコンを使っている=ネット関係に詳しいという方程式でわたしに白羽の矢が立ったのだろうか……。

英語もろくすっぽ理解できないのに専門的な質問も答えられないわ……と思っていたら、おじいちゃんは一通り話し切ると「じゃあね!」と軽快に去って行った。

一体何だったんだろう……と思いつつも、メッセージが強く心に残ったので備忘録がてら書き残しておこうと思う。(英文、正しいか分かんないです……)


Don’t think yesterday, don’t think tomorrow.
Just forcus on today.
You are young,you have many many ways.

Enjoy the jurney.
Over 40s are time flies.

過ぎたことやこれからのことを考えすぎず、目の前のことに集中すること。あなたはまだ若いから沢山の道がある、旅を楽しむんだよ。40歳を過ぎると時間がもっと早く過ぎて行くから。……と、わたしは解釈。

”今を一生懸命に生きる”

これってやっているようでいて、出来てないなって気付いた。

ダブリンで生活を始めた当初、全てのことが新鮮で初の海外生活は一生懸命にそしてがむしゃらに生きていたと思う。

「絶対に慣れっこないよ……」と思っていた生活もいつの間にか日常になっていて、気付けばもうダブリンでの生活も半分を切っている。

日本にいた時は若さに高い価値がある風潮(と、私は感じていた)にげんなりしていて、「アラサーはもう若い部類には入らないんだな」っていつも思っていた。

でもわたしの倍以上は年を重ねているおじいちゃんに口が滑っても「若くない」とは言えなかった。もちろん見た目の問題はあるけれど、若い若くないって自分の気持ち次第なのかな?とも思ってみたり。

年齢は、こっちでは初対面で年齢を聞かれることはまずないし、言う機会も少ない。

段々と陽が伸びてきた!

わたしが日本人だと知ると「東京オリンピックのチケット持っているから日本に行くよ!」とも言っていた。ホントのところは分からないけれど、日本に興味を持ってくれているように感じとれるのはうれしいことだ。

おじいちゃんは他にも「適度な運動は身体にも、脳を活性化させるためにも大事だよ。パソコンやスマホも見すぎちゃだめだよ」と言っていた。

「うん!分かった!」と返事をしたそばからわたしは再びパソコンに向かいこのブログを書き始め、アドバイスをまるで無視だったのはここだけのハナシ……。

たまたまのタイミングで隣の席に座り、きっとしかめっ面でキーボードを叩いていたであろう女によく声掛けてくれたよなぁと今になってみて思う。でも素敵なおじいちゃんだった。また今度同じお店に行ってみようかな。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です